JAPAS
日本アニマル フィトセラピー学術協会
Japan Animal Phytotherapy Academic Society
タイム
インフルエンザや風邪が流行っているようですね。この季節、ご紹介したいハーブの1つがシソ科イブキジャコウソウ属のタイムです。古くから肉や魚料理の臭味消しや香りづけとして使われてきたタイムはパンチある香りが特徴のハーブです。この香りの元はチモールやカルバクロールなどのフェノール系の精油成分。強力な抗菌力がありますが、それだけにエッセンシャルオイルでの利用は注意が必要です。
そこで、作用の穏やかなハーブでの利用がおススメ。また、含有成分のフラボノイド類やサポニンには鎮痙作用や鎮咳・去痰作用がありますので、風邪の予防に加えて咳や呼吸器系の不調に効果的なハーブです。ハーブティーやチンキ剤の飲用・うがいなど、この時期に活躍してくれることでしょう。ペットの歯肉炎予防や口臭対策にハーブティーをコットンなどにつけて、歯茎マッサージしてあげても良いですよ!
タイムを使った簡単レシピ
タイムの有効成分をはちみつで抽出する方法です。タイムの抗菌作用や鎮咳・去痰作用に加え、はちみつの抗菌作用や粘膜保護・抗炎症作用などの相乗効果が期待できます。
★タイムのハーブハニー★
材料)
タイム…3g
はちみつ…100ml
作り方)
(1)タイムをガーゼでくるみ、上を紐でしばります。
(2)ガラス容器に(1)を入れ、上からはちみつを加えてタイムを浸します。
(3)鍋に湯と(2)を入れ、時々木べら等でかき混ぜながら、とろ火で湯煎します。
(4)はちみつに指先をそっと入れて少し熱いと感じる温度になったら湯煎から外します。*この時、はちみつが60度以上を越えないように注意します。
(5)ラップをかけて冷まします。
(6)冷めたら、ハーブを入れたガーゼを出して良く絞り、保存容器に入れて冷暗所で保管します。*保存状態によりますが、半年ほど保存可能です。
ハーブティーやお湯で割って飲んだり、ハニートーストやお料理などに。
そのまま舐めてもOKです。
COLUMN:1
*はちみつは、乳児ボツリヌス症の危険があるので1歳未満の乳児には与えないで下さい。 1/16/2015 mention by Shino Kato